OKマイクロエキスカを用いた再根管治療(その2)

明けましておめでとうございます、井関です。

今回は前回の続きで、根の外に飛び出てしまったガッタパーチャをOKマイクロエキスカを用いることによって、除去することが出来た症例をお見せします。

前回のように根の中から外に飛び出していても、繋がっていればまだ少しは除去しやすいのですが、(そうは言ってもなかなか難しいです)繋がっていなくて完全に飛び出てしまった状態は非常に難しいです。
レントゲンでみると簡単そうに見えますが、実際はマイクロスコープで根の中を覗き、根の外まで見ないといけないのです。根の外に向かって空いてる穴の大きさはおよそ直径1ミリです。
1ミリの穴の中でOKマイクロエキスカを動かすって想像つきますか?
そうとうエグいです。

そして、根の外はどうなっているかというと肉芽と言われるブヨブヨの血にまみれたお肉になっているのです。この肉芽を除去したり掻き分けてガッタパーチャを見つけるのです。
しかし、この肉芽はちょっと触るとすぐ出血して、マイクロスコープで見てる範囲は血の海になってしまいます。なので、出血したら止血してまたそーっと触ってガッタパーチャを探すを繰り返すのです、えらい大変です。
ようやくガッタパーチャを見つけてもこれにOKマイクロエキスカ引っ掛けるのもまた困難なのです。

OKマイクロエキスカ症例2

どうですか?見事に除去できましたね。
非常に嬉しかったです、患者様も喜んでました、良かったです。
この治療は絶対にマイクロスコープとOKマイクロエキスカがなければできない治療です。
数年前にはこんなことは出来ませんでした。
日々の積み重ねで出来るようになったと思います。
少しでも多くの歯を残せるように今年も研鑽を積んで参りたいと思います。

それでは、今年一年もウケデンタルオフィスを宜しくお願い致します。