当院で使用しているレーザーについて

歯科レーザーの種類

レーザーの波長帯の図
歯科治療で用いられるレーザーは主に
・Nd:YAG(ネオジウムヤグレーザー) 1064nm
・Er:YAG(エルビウムヤグレーザー)2940nm
・CO2(炭酸ガスレーザー)10600nm
があります。波長の違いにより、組織に与える影響や生体反応が違います。
ネオジウムヤグレーザーは水に吸収されず熱が組織の深部に到達するため、使用する際は充分注意する必要があります。
エルビウムヤグと炭酸ガスレーザーは水に吸収されず、組織の深部に到達しないため非常に安全性が高いのが特徴です。

当院で使用している炭酸ガスレーザーについて


当院では炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を使用しております。なぜならば、炭酸ガスレーザーは生体の70%以上を占める水分にほとんど吸収され、歯周組織と皮膚組織にだけ反応し、深部にレーザーの影響が到達しないため安全に使用できるからです。

※例えば、レーザーを歯茎に照射した際、その深部にある歯根にまでレーザーエネルギーが到達した場合、歯根表面を傷つけてしまい歯周病や歯の神経を損傷する可能性があります。また、CO2レーザーは、照射した際に深部に大きな温度変化が起きないなどの利点があります。深部に大きな温度変化が起きるということは歯茎の下にある骨に熱が加わります。骨は50度以上の熱により壊死する可能性があり、歯周病などの悪影響が発生する可能性があります。

炭酸ガスレーザーの効果

CO2レーザーの生体反応

炭酸ガスレーザーには大きく分けで2つの効果があります。
・HLLT作用(High reactive Level Laser Therapy)
・LLLT作用(Low reactive Level Laser Therapy)
この2つです。
HLLT作用とは、切開や蒸散と言われる、異物や腫瘍を除去したりする作用です。それに対してLLLT作用とは組織の再生や治癒を促進する作用です。この作用は炭酸ガスレーザーにのみ特化した作用であり、例えば、メス切開するよりも、炭酸ガスレーザーで切開した方が傷の治りが早く、痛みも少ないなどの利点があります。
具体的に歯周病により歯茎に炎症がある場合、炭酸ガスレーザーのHLLT作用により歯周病細菌の殺菌、炎症組織の除去を行ないます、続いて炭酸ガスレーザーのLLLT作用により炎症組織を除去された部位は出血し血液中の血小板が凝固し、その中の細胞の増殖因子であるPDGF(platelet derived growth factor)が線維芽細胞と結合すると、細胞外情報伝達因子であるMAPKに信号が送られ次々に細胞分裂、増殖、分化が始まり、傷ついた歯茎を修復して行きます。
炭酸ガスレーザーのLLLT作用により細胞外情報伝達因子であるMAPKに多くの信号が送られ組織の創傷治癒を急速に進行されることができます。

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