歯科ドック

レントゲン診査

患者様のお口の中を検査するにあたり、レントゲン診査はやはり不可欠と言えます。
検査をして正常であるかまたはどこかに異常があるか、最終的に診断をするためには、まずお口の中の詳しい情報を集めなければなりません。お口の中を実際に見て診査することを視診といいますが、視診だけでは診査できない、言い換えれば直接見ることができないところが存在します。

視診できない所まで診査

レントゲンを使って初めて確認出来るのが歯の内部や、歯茎の下にあって歯を支えている顎の骨などです。その直接見ることができないところを診査するために、レントゲンが存在するのです。

レントゲンで診査する項目

レントゲンで診査する項目は以下についてです。

レントゲン写真

・ 虫歯の有無とその進行度
・ 不適切修復歯の有無とその程度(不適切修復歯とは、過去に治療した銀歯などの詰め物や被せ物がその歯に対してぴったり合っていなかったり、元々の天然歯の形態が適切に再現されていない歯のことです)
・ 歯槽骨(歯を支えている、歯茎の下にある顎の骨)の異常の有無とその程度
・ 顎関節の骨の形態とその位置

歯周精密検査

歯周病とは、その名が示す通り、歯の周りにある歯周組織が細菌によって破壊される病気のことをいいます。

歯周病の症状

歯周病には以下の症状が挙げられます。
・ 歯がぐらぐら動く
・ 口臭がする
・ 血が出る

歯と歯茎の境目において、歯の表面に付着した歯垢、歯石中の歯周病細菌の産生する毒素によって、まずは歯茎に炎症が起きます。これを歯肉炎といいます。
そして、歯肉炎で歯茎に限局していた炎症がさらに進行し、骨まで波及した状態を歯周病といいます。炎症が骨まで及ぶと骨は溶けてきます。歯を支えている骨が溶けてなくなるので結果的に歯は抜け落ちてしまいます。

歯周組織の構造

健康な歯周組織は、歯と歯茎の境目で複雑な構造を呈しています。1mmの歯肉溝と、2mmの上皮付着および結合組織性付着とよばれる歯と歯茎の強固な接着の合計3mmの構造が成り立っています。

歯周病にかかると...

歯周病にかかっている場合、歯周病菌が放出する毒素によってこの歯と歯茎の接着が剥がれていき、病的な歯周ポケット(深さ4mm以上)ができます。

歯周ポケットの計測

歯周ポケットの計測

この歯周ポケットの深さを計測し、さらに歯周ポケットからの出血の有無をみることで、歯周病に罹患しているか、そしてその進行の程度を診査します。

計測箇所

歯の計測箇所

なお、歯周病による骨の喪失の程度は、同じ1つの歯であっても場所によって様々です。
そのため、精密に歯周病の程度を診査するためにも、計測は1歯につき頬側、舌側(口蓋側)をそれぞれ3か所ずつ、計6か所にわたって行います。

CT診査

レントゲン診査はお口の中で直接見ることができないところを診査するために行うものですが、そのレントゲン写真でも見えないところが存在します。
その理由は、実際の歯や顎は3次元であるのに対し、平面(2次元)である従来のレントゲン写真では、対象となる部位を表面的に捉えることしかできず限界があるためです。
これに対し、CTは、画像の精度が高く、実際の顎に限りなく近い立体(3次元)画像を得ることができ、かつ得られた画像はコンピュータ上で360度あらゆる方向から見ることができます。そのため、従来のレントゲンでは見えなかったものを確認することができ、治療の際に正確な診断が行えます。

歯科用CTによるメリットには以下のようなことが挙げられます。

1. 歯周病の診査
歯周病の検査写真
歯周病によって歯を支えている骨がどの程度失われ、現在どのような状態になっているかを詳細に見ることができます。
また、外科的な歯周病治療を行うことで改善が見込まれるかの予測もできます。


2. 根管治療の診査
根管の写真1 根管の写真2
複雑な形態をしている歯の根管の構造や過去になされた根管治療の状態、根の尖端の病巣の有無やその広がりなどを術前に診査できることは、医師が直接根管内を見ることができない困難な根管治療の大きな一助となります。


3 インプラント治療の診査
インプラントの写真1
インプラントの写真2
インプラントを顎の骨に埋入するにあたり、的確な位置へ埋入するためにも、CTによる骨の厚みや幅、形態の診査を術前に行うことは、今や不可欠となっています。
また、周囲の神経や血管を避けてインプラントを埋入する必要があることから、神経や血管の位置や走行を確認しておくことで、治療の安全性も高まります。


4. 親知らずの診査
顎の写真
親知らずには以下の生え方をしているケースがあります。
・顎の骨の中に埋まっているもの
・大きな神経や血管の近くに位置しているもの
・根の先が曲がっていて骨に引っかかっているもの
これらは抜歯の際に困難さやリスクを伴います。

親知らずの形態や方向、近くの神経や血管との位置関係などを把握しておくことで、親知らずの抜歯を行うかの判断や、安全で侵襲の少ない抜歯を行うことが可能になります。
5. 矯正治療の診査
顎の骨の骨格や歯列の状態を詳細に見ることで、矯正治療の必要性や大妥当性及び大まかな治療後の予測を診断することが可能です。
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