歯科ドック

骨隆起

骨隆起とは

歯肉が一部丸く膨れていて触ると硬い、これは歯肉の下にあって歯を支えている歯槽骨が肥大したもので骨隆起といいます。

骨隆起の原因

この骨隆起は歯に異常な力がかかることによって生じます。
つまり、骨隆起がある場合は、歯に異常な力がかかっていることが考えられるため、その原因を探ります。

機能分析(ガイドする歯)

食事をする際、歯には垂直方向の力と水平方向の力が加わります。

奥歯のしくみと形状

・奥歯:主に垂直的な咬む力を支持
奥歯は歯肉の上に出ている頭(歯冠)が大きく、歯肉の下にある根(歯根)が小さい構造をしています。

前歯のしくみと形状

・前歯:主に側方からの咬む力をコントロール
前歯は奥歯の逆で、頭が小さく根が大きい構造をしています。

例えば上下の歯を咬み合わせて横にスライドさせた時は前歯で当たる(ガイドする)のが望ましく、奥歯では当たらずに離れるのが理想です。なぜなら、その構造的に、奥歯は側方から揺さぶられる力に弱いからです。

このバランスが崩れて奥歯や前歯に過剰な力が加わると、歯が折れたり歯周病が進行する原因となるため、この前歯と奥歯の咬み合わせのバランスを診査します。

早期接触

早期接触とは

上下の歯を咬み合せると、本来はどの歯もほぼ同時に接触します。これによって、安定した咀嚼ができるのです。しかし、咬み合わせに不調和があると、ある特定の歯だけが最初に接触していることがあります。
この現象を早期接触といいます。

早期接触がある場合

そして早期接触があると、知覚を司る脳がそれを障害として認識するために、咀嚼時にその歯だけで当たるのを避けて噛もうとする現象が起こります。これを回避性咀嚼といいます。

回避性咀嚼を続けていると...

本来の正常な噛み方と異なったものであるため噛み合わせが不安になり、ひいては顎関節に負担がかかってしまう要因となります。そのため早期接触している歯の有無とその場所を診査します。

不適切修復歯

過去に治療した修復物(クラウン:被せ物や差し歯、インレー:部分的な詰め物など)が歯に対して過不足なく適合しているか、その状態を診査します。

隙間が歯周病や虫歯を引き起こす

肉眼ではわかりにくい少しの過不足であっても、ミクロの大きさである虫歯菌や歯周病菌には十分な大きさの隙間であるため、そこで細菌が繁殖することによってまた虫歯になったり(2次虫歯)、歯周病を引き起こすことになります。

歯の形態と機能

また、本来歯は食物を効率よく咬めるように、複雑な形態をしています。例えば、奥歯の噛み合わせの面には、いくつかの咬頭(山になっているところ)と、二つの隣り合う咬頭同士の間にできる裂溝(くぼんでいるところ)があります。
この構造は、食べ物を咀嚼する時に、食物の流れを良くし、噛む効率を高めるという効果があります。

修復物は、その歯本来の解剖学的形態が再現されていることが重要であり、再現が不十分な修復物が装着されている歯も、不適切修復歯といえます。

カリエス(うしょく歯)

虫歯の有無とその広がりの程度を診査します。

進行程度による虫歯の分類

・C0: 歯の最表層にあるエナメル質(半透明で知覚が通っていない、バリアの役目をしている構造)が白く濁って透明感を失っているが、まだ明らかな穴があいていない初期虫歯の状態。まだ症状もでない。

・C1: エナメル質に限局した虫歯。エナメル質には知覚が通っていないので症状はでない。

・C2: エナメル質の内層にある象牙質に達した虫歯。象牙質には知覚が通っているため、冷たい水や甘い食物でしみるなどの症状がでることもある。

・C3: 象牙質のさらに内層にある歯髄に達した虫歯。歯髄には歯の知覚を司る神経と、歯に栄養を送っている血管が存在する。歯髄に虫歯菌が感染して炎症が起きると、血管が拡張して神経を圧迫するために痛みがでる。痛みの程度は軽いものから夜眠れないほどズキズキ痛むものまで様々であり、また、何もしなくても痛い、噛むと痛い、冷たい水にしみるなど、痛みの性状も様々である。

・C4: 歯が大きく崩壊し、歯の根の深くまで達した虫歯。歯がほとんど破壊されてしまい、歯を残すのが難しい場合もある。

早期発見が大切な虫歯治療

歯面のどの場所に虫歯があるか、そしてそれがどのくらい広がっているかによって、治療法や修復物の種類が異なってきます。
基本的にはまだ症状がないうちに早期発見、そして早期治療をしたほうが、治療回数も少なく、修復物も小さくて済みます。

要根管治療歯

根管治療とは

虫歯が歯の内部にある歯髄にまで及んでしまった場合や、歯の根の先に病巣ができた場合などに行われます。

治療方法

歯髄に達した虫歯の部分を除去し、根管内の神経を取り、消毒をします。
根管内がきれいになったら、ガッタパーチャというゴムを充填し、神経を取って空洞になった根管内を、根の先端まで緊密に封鎖することで細菌の感染を防ぎます。

治療が適切にされていないと

治療後に根の先端が化膿したり痛みがでるという、根尖性歯周炎を引き起こしてしまいます。
そのため、根管治療が終わった後にどんなにきれいな冠を被せても、適切な根管治療がなされていない歯は長持ちしません。
つまり、根管治療は歯の治療の基礎となるとても重要なものです。

日本の根管治療の現状

日本で根管治療した歯を6万本調査した研究によると、不完全な状態の歯が55%であったという報告があります。
さらに、不完全な治療であっても、すぐに症状として出にくいことも多く、気づいた時には抜歯を余儀なくされることもあります。 レントゲンやCTなどから根管治療の状態を診査します。

ウケデンタルの根管治療については、こちら [ 精密根管治療 ] をご覧下さい。

位置不正歯


歯が並んで作られる歯列のアーチの中で、位置不正歯があると、咬み合わせのバランスに悪影響を与えたり、ブラッシングがしづらいためにその歯の周囲に歯垢が残りやすなります。
これが虫歯や歯周病になる要因となります。

位置不正歯の種類

・転位歯: 頬側または舌側にとび出している歯
・捻転歯: 歯の向き、傾きが正常ではない歯

この位置不正歯を診査し、矯正や外科的処置などの必要性の有無を検討します。

動揺歯

正常な歯の場合

歯は顎の骨(歯槽骨)によって支えられていますが、歯の根と骨の間には歯根膜という線維が存在しています。
この歯根膜は、食物を噛んだ時の圧を知覚するところであり、強大な圧がかかった時でもわずかに動揺する(生理的に動揺できる許容範囲は0.2mm以内)ことでその負荷を緩衝する働きがあります。

異常な動揺がある場合

異常に大きな動揺をきたしている歯においては、この歯根膜周辺に問題があると考えられるため、動揺している歯の診査を行います。

要抜去歯

明らかに保存不可能で抜去する必要がある歯の有無と、保存不可能な状態に至ったその原因を診査します。

抜歯が必要な歯とは

以下の状態になっている歯は、残すことが不可能であり、抜去しなければなりません。

・1.  歯を支えている歯槽骨の中まで虫歯が進行してしまい、虫歯を除去すると健全歯質がほとんどなくなってしまう歯
・2.  歯周病が進行して歯を支えている歯槽骨がほとんどなくなってしまい、食物を噛む負荷に堪えられなくなってしまった歯
・3.  根が縦に割れてしまっている歯
・4.  根の先にできた病巣(膿の袋)が根の治療や外科的治療でも治癒せず、痛みなどの症状が治まらない歯
・5.  歯が並んでできる歯列から明らかに外れたところにあって、噛み合わせに参画できない歯

保存が不可能な歯を残しておくと...

残すことの出来ない歯をそのままにしておくと、以下の問題が発生します。

・① その歯は噛むということに機能していないため、噛む能力が落ちる
・② 歯の周囲に細菌が繁殖して痛みを引き起こす、または痛みが治まらない
・③ 隣りの歯や、本来その歯と噛み合うはずの対顎の歯が動いて噛み合わせのバランスが崩れる

根分岐部病変

根分岐部病変とは

上顎の奥歯(小・大臼歯)や下顎の奥歯(大臼歯)は、歯の根が複数あります。
この歯の根が分かれている分岐部は、正常では骨の中にあって細菌が侵入できない状態にありますが、何らかの原因によりこの分岐部に細菌感染を起こすことがあります。
これを分岐部病変とよび、複雑な治療が必要になったり、清掃道具が届きにくいためにさらに病変が進行することがあります。

根分岐部病変の原因

1. 歯周病が進行して骨がなくなっていき、分岐部まで歯周ポケットが及ぶ
2. 虫歯が歯の根の奥深くまで進行し、分岐部に達する
3. 歯の根が割れてしまい、割れたところに隙間ができる

この分岐部病変の有無と程度を診査します。

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