ウォーキングブリーチ法

こんにちは、井関です。

今回は、「ウォーキングブリーチ法」という歯の漂白についてお話ししたいと思います。

よく世間でいう漂白やホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗り光を当てて白くしたり、 トレーと言われるマウスピースの中に薬剤を入れて一日数時間歯にはめて白くしたりします。

これらは薬剤によって外側から白くさせる方法ですが、今回お話しするのは、歯の中から白くするという方法です。

ウォーキングブリーチ法の適用症は、

「神経を抜いている歯」

に限定されます。

神経を抜いている歯は、だんだん黒ずんできたり、色が濃くなってきますが、 こういった歯の中に薬剤を入れて漂白をします。

“歩いている間に歯が白くなっていく” ということでウォーキングブリーチという名がつけられました。

ウォーキングブリーチ法の歴史は古く、1963年から行われています。

術式としては、図に示すように、歯の舌側(内側)から穴をあけ、そこにホワイトニング剤を入れ、セメントもしくは樹脂でふたをします。

治療時間は30分程です。そして、1週間~2週間後にホワイトニング剤を交換します。

これをだいたい3回ほど繰り返し、舌側(内側)から樹脂を詰めて終了です。

歯をほとんど削ることはないですし、痛みも感じることはありません。 もちろん麻酔も必要ありません。

ただし前提として、根管治療がしっかりと出来ていることが重要となります。

症状によっては、ウォーキングブリーチ法によって効果が出ない場合もあります。 また、治療後若干の白さの後戻りはあります。

いかがでしょうか?

かなり白くなっていることが分かると思います。

治療費は、2万円程です。(症状によって若干治療費は変わります) 詳しくは、担当医にご相談ください。