0.9%の確率

こんにちは、井関です。

今回は、非常に珍しい症例をお見せしたいと思います。

下の歯の第一大臼歯の前の根は、通常1つの根に2つの根管(1根2根管性)があります。
1つの根管のこともあります。
しかし、この根は1つの根に3つの根管がありました。
日本人ではおよそ0.9%しかないと言われています。
つまり100人に一人いるかどうか、ということです。
私は、この様な症例はかつて一度しか遭遇した事がありません。

初診時、噛むと痛みがあり疼くという状態でした。
なので通常通り2根管を治療していたのですが、一向に症状が改善しませんでした。
治療途中で2つの根管の間にもう一つ根管(赤矢印)がある事が判明し、そこを治療すると いきなり症状が改善しました。

これに関しては、CTでも最初からはわからず、マイクロスコープを用いて治療したから 発見できたことでした。

おそらくマイクロスコープを使わないで治療をしていたら、一生見つける事ができない 根管だったと思います。