先月のブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回の記事を担当するのは、歯科衛生士として11年目になる小池です。ご覧いただく方にとって、役に立つ歯科の情報をお届けできれば嬉しいです。よろしくお願いいたします。
前回は、歯ぐきの中にある「見えない歯石(縁下歯石)」についてお話ししました。
歯ぐきの中にできる歯石は外から見えにくく、歯ぐきの炎症が続く原因の一つになることがあります。
患者さまからも、「歯ぐきの中の歯石ってどうやって取るの?」「歯ぐきの中の歯石を取るなんて怖そうだね」といったご質問をいただくことがあります。
では、歯科医院ではこの歯ぐきの中の歯石をどのように取り除いているのでしょうか。
歯周病治療の基本は、「歯石を取り除くこと」です。
特に大切なのは、歯ぐきの中にある歯石や細菌のかたまり(プラーク)をできるだけ取り除き、炎症が続きにくい状態に整えていくことです。
※石のように見えるものが歯石です。見える部分だけでなく、歯ぐきの中の深いところまで付着していることがあります。
歯石を取る場所によって、処置の目的や使う器具が少し異なることをご存じでしょうか。
スケーリングとは?
歯石を取り除く処置を「スケーリング」といいます。
スケーリングでは専用の器具を使って、
- 歯の表面の歯石
- 歯ぐきの中の歯石
を取り除いていきます。
歯ぐきの状態によっては、数回に分けて治療を行うこともあります。
※スケーリングで主に使う道具です。左が超音波スケーラー、右が鎌型スケーラーです。
ルートプレーニングとは?
歯ぐきの奥深くまで歯石がついている場合は、ルートプレーニングという、歯の根の表面をなめらかに整える処置を行うことがあります。
歯の根の表面をきれいにすることで、
- 細菌が付きにくくなる
- 歯ぐきの炎症が改善しやすくなる
といった効果が期待できます。
※ルートプレーニングでは、部位に合わせたキュレットスケーラーを使います。
見えない歯石はどうやって取っているの?
「歯ぐきの中の歯石は、どうやって確認しているの?」と思われるかもしれません。
しかし、歯ぐきの奥の歯石は非常に見えにくい場所にあります。
実際、歯石は歯ぐきの中の約5mmから、深い場合は1cm以上奥に付着していることがあり、肉眼で確認することは難しいことが多いです。
また、歯の根の形は写真のように複雑で、部位によって形が異なります。
歯ぐきの中の歯石を取るのは簡単ではありません
従来の歯周病治療では、歯ぐきの中の見えにくい歯石に対して、器具の感触を頼りに処置を進める場面があります。
そのため、歯石が深い場所にある場合や、歯の根の形が複雑な場合には、処置が難しくなることがあります。
歯ぐきの中の歯石や細菌をしっかり取り除くことは、実際には容易ではありません。
近年では、直接確認しながら処置を行う方法もあります
近年では、歯周ポケットの中を直接確認しながら歯石除去を行う方法も用いられるようになっています。
当院でも、このような方法を取り入れています。次回以降、その内容についてもわかりやすくご説明していきます。
気になる症状がある方へ
次のような症状がある場合は、歯周病のサインかもしれません。
- 歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが腫れている
- 口臭が気になる
歯ぐきの出血や腫れが気になる方は、早めに状態を確認することをおすすめします。
ウケデンタルオフィスでは、お口の状態を確認したうえで、必要なケアや治療について丁寧にご説明しています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
次回のブログについて
次回は、患者さまからよく聞かれる「歯周病は自分で治せない?」についてお伝えします。ぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。




