歯周形成治療

歯茎の構造

口の中の歯茎には、歯槽粘膜と付着歯肉の2種類が存在しており、その違いは表面が角化しているかどうかです。

付着歯肉は角化しており、表面から角化層、顆粒層、有棘層、基底層という構成になっています。角化層はケラチンが多く含まれており、科学物質に対して強い抵抗力を示し、細菌やブラッシングに対しても抵抗性を持っています。つまり、歯の周囲の歯茎や付着歯肉を喪失している場合、審美的な見た目の問題だけでなく、歯周病にもなりやすい可能性があります。

歯肉の構造

歯肉退縮の原因

体癖(日常生活での頬杖、横向き寝、うつ伏せ寝などによる外部からの圧力)により、歯茎が痩せたり、歯が動いたりするケースや、過度のブラッシング(硬い歯ブラシで力を入れすぎて磨く)による炎症が持続的に発生し歯茎が痩せるケース、咬み合わせの問題で、1本の歯に正常以上の強い力が持続的に加わった場合、歯を支える周囲の骨が力を吸収し、結果的に歯茎も痩せてしまうケースなどがあります。

また、歯周病は歯茎が痩せてしまう最も大きな原因にあたります。歯周病における歯茎の退縮は本人が自覚するまでに長い経過を辿り、歯全周に亘って発生することもあり、歯茎の移植で治すことが困難な場合もあります。
いずれの原因にしても日常生活において、症状がなく慢性的に発生します。上述したように審美的な見た目だけの問題だけでなく、歯周病に罹患したり、歯周病になりやすくなるので、早期治療が必要です。

実際の症例

30代女性、歯肉移植4歯
過度のブラッシングにより、両側切歯、犬歯の歯肉が退縮したことを主訴にご来院されました。 歯周整形治療により治療を行い、矢印の箇所が自然な歯茎へと回復しています。 歯周整形治療(歯肉移植)の症例

この他の歯周整形治療の症例は、こちらでご覧頂けます。

歯肉移植の手法

歯周整形治療では、歯茎から歯肉を採取し、患部に移植します。
手術は1時間半程度で、痛みと腫れは通常それほどありません。

歯茎の移植の適応

痩せた歯茎全てに移植ができるわけではありません。全周にわたって重度な骨吸収を伴う歯周病を伴う歯、歯茎が痩せた原因が特定できず、原因が除去できない場合などは移植が不可能です。また、移植された歯茎は周囲組織から血液供給を受けて、周りの歯茎と生着するため、痩せた面積が広い場合や、歯の位置が歯茎から突出していると移植の難易度は上がり、場合によっては2回行うこともあります。
以下に移植の適応の分類を示します。

治療の流れ

治療の流れ

歯周整形治療(歯肉移植)は以下のような流れで行います。

治療の流れ
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