審美性を考慮した歯周病治療「歯周組織再生療法」

歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯周組織を再生させる治療法です。
歯周組織再生療法は従来の歯周病治療ではできなかった、治療後の機能的・審美的な歯の存続を実現し、健康的な歯に見た目も機能性も近づけた治療が可能です。
歯周組織再生療法は口腔内の立体的な状況の把握をするため、CTスキャンで情報を得る必要があります。歯周組織の治癒が遅れ、治療の成功率が下がらないように喫煙者には治療の前後に禁煙を推奨しています。

歯周組織再生療法の症例写真

分岐部病変2度の状態です。初期治療終了後、咬合調整を行い、プラークコントロールが確立された後に再生療法を行いました。
治療後1年でポケット6mmから3mmに改善し、安定しています。

治療前
歯周組織再生療法後

施術名:歯周組織再生療法
施術の内容:歯周外科手術 + エムドゲイン塗布
施術の価格:¥120,000
リスク・副作用:レーザー治療での副作用はほとんどございませんが、手術・麻酔・抜歯を治療の一貫で行う場合は疼痛、咬合時痛、冷水痛、腫脹、出血、むくみを生じる事があります。

歯周組織再生療法の症例写真

歯周組織再生療法の流れ

歯周組織再生療法では、歯肉を切開し、プラークや歯石、炎症を起こしている組織などを除去します。その後、歯周組織を再生させるための薬剤やメンブレンを付け、縫合して治療は完了です。
一般的には治療後、約2週間程度で抜糸を行います。

エムドゲイン・ゲルの治療の流れ
  1. 歯周ポケットの測定
  2. 歯肉の切開
  3. 歯肉の剥離
  4. 歯根表面の清掃
  5. エムドゲイン・ゲルの塗布
  6. 縫合

歯周組織再生療法の種類

リグロス

リグロス

リグロスとは2001から使用が開始され、2016年には保険適用された歯周組織再生医薬品です。歯周病が進行すると歯周組織が破壊され、最終的には抜歯をしなければなりません。抜歯を避けるために、リグロスを使った歯周組織再生療法を行う必要があり、リグロスは破壊された組織の再生を担っています。
リグロスは保険認可されている治療です。そのため、リグロスの安全性は高いものです。しかし、リグロスの保険適用条件はとても限定的なので必ずしも保険適用で治療が受けられるわけではありません。

リグロスの効果

リグロスを使った歯周組織再生療法は骨や歯周組織の再生が可能なので歯周病治療でグラグラしたままの歯も揺れが収まり、歯周病の進行を止めることができます。
また、歯が揺れることで生じる痛みや不快感を払拭し、患者さまの負担も軽減できます。リグロスを使った歯周組織再生療法は重度の歯周病であっても抜歯せずに済む可能性が高まります。

カウンセリング予約

GTR法

GTR法による歯周組織の再生
GTR法による歯周組織の再生

施術名:歯周病治療
施術の内容:GTR法
施術の価格:¥143,000
副作用・リスク:レーザー治療での副作用はほとんどございませんが、手術・麻酔・抜歯を治療の一貫で行う場合は疼痛、咬合時痛、冷水痛、腫脹、出血、むくみを生じる事があります。

GTRは、1980年代初頭に研究、開発が始まり、1990年代から世界中で広く応用されるようになりました。
メンブレンと呼ばれる、ポリテトラフルオロエチレンから作られた素材を設置することで、失われた歯周組織の代わりに新しい歯周組織を再生させて、歯の支持構造をできる限り元の状態に戻す方法です。

内部清掃
内部清掃
自然治癒
自然治癒
メンブレン挿入
メンブレン挿入

歯周病で破壊された歯の支持組織(歯根膜線維や骨)は、その原因を除去すると再生しようとします。しかし、患部を清掃した後に何もせず、そのまま治癒を待つと、必要な支持組織(歯根膜線維、骨、結合組織)が再生する前に別の組織(上皮組織)が入りこんでしまい、うまく再生しません。
そこでポケットの内部を清掃した後に、メンブレンを設置し、外から不要な組織が進入してこないように防御します。そうすると、メンブレンの下の歯の支持組織のゆっくりとした再生・成長が邪魔されることなく進行していきます。
また、GTRは再生療法材として歴史がありますが、テクニックセンシティブといわれており、その効果は術者の技量に左右されます。

エムドゲイン・ゲル

エムドゲイン・ゲル

エムドゲイン・ゲルの主成分であるエナメルマトリックスたんぱく質は、歯の発生期に重要な役割を果たすたんぱく質のひとつです。このたんぱく質はエナメル上皮が分泌するアメロジェニン・ファミリーのひとつで、歯根形成時にヘルトウィッヒ上皮からも分泌されており、エナメル質の形成だけでなく、セメント質の形成や機能性を有した付着組織の発達に関わることが示されています。
その点に注目してスウェーデンのビオラ社(BIORA AB)が開発した製品がエムドゲイン®ゲルです。 現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、2008年5月現在、世界44ヵ国で使用されています。

エムドゲイン・ゲルの効果

  1. 歯周病によって破壊された骨や歯周組織の再生が可能
  2. 歯茎を引き締める効果が期待できるので、審美的な回復も見込める
  3. 歯周組織の回復が早い
  4. エムドゲイン・ゲルの使用が許可されてから副作用の報告がない

※高齢者・妊婦・産婦等への使用は場合によって制限があります

リグロスを使った歯周組織再生療法は骨や歯周組織の再生が可能なので歯周病治療でグラグラしたままの歯も揺れが収まり、歯周病の進行を止めることができます。
また、歯が揺れることで生じる痛みや不快感を払拭し、患者さまの負担も軽減できます。リグロスを使った歯周組織再生療法は重度の歯周病であっても抜歯せずに済む可能性が高まります。

歯周組織再生療法はウケデンタルオフィス

これまでの歯周病治療では、治療後に歯がグラグラしたり噛みづらいなどの機能的な支障が出てくる場合や歯肉が本来の位置よりも低くなっているため、歯が長く見える審美的な支障が出たりしてしまいます。
ウケデンタルオフィスでは歯周病治療後の機能性・審美性も重要な点であると考え、歯周病が原因で失われた骨や歯肉などの歯周組織を再生させ、いつまでもご自身の歯を保つための治療をするとともに、元の健康的な歯に近づけるために、患者さまにとって最良のご提案をさせていただきます。歯周病や歯のお悩みのある方はぜひウケデンタルオフィスへカウンセリングを受けてください。

カウンセリング予約

まずは初診カウンセリングへ

当院はカウンセリング後に治療計画へご同意いただいてはじめて治療を開始します。
初めての方でも安心していただけるように30分から60分の長めのカウンセリング時間を設けておりますので、ご不安・ご不明な点についてまずはお気軽にご相談ください。

カウンセリング予約から治療までの流れ

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