歯ぐきの中の歯石とは?出血・腫れが続く原因と受診の目安

今回、3年ぶりにブログを更新することになりました。これから皆さまにとって役立つ情報や、医院での出来事などを、できるだけわかりやすくお届けしていきたいと思っています。

今回の記事を担当するのは、歯科衛生士として9年目になる中村です。どうぞお付き合いいただけますと幸いです。

今回は、歯の表面ではなく、歯ぐきの奥にできる「見えない歯石」について、わかりやすくご説明します。

歯ぐきから血が出る、歯石を取っているのに腫れが続く、口の中がネバネバする。このような症状がある場合、歯ぐきの中にある「見えない歯石」が原因の一つになっていることがあります。

歯石というと、歯の表面につくものをイメージされる方が多いですが、歯ぐきの奥の歯周ポケットの中にも歯石ができることがあります。

歯ぐきから血が出ることはありませんか?

患者さまとお話ししていると、「歯ぐきから血が出るのはなぜですか?」というご相談をよくいただきます。

定期的に血が出る方、たまに血が出る方など、症状はさまざまです。

また、

  • 歯ブラシで血が出た
  • 歯間ブラシやフロスで血が出た

など、出血する場面にも違いがあります。

ご来院の際に、そのような状況を教えていただけると診察の参考になります。

次のような症状はありませんか?

  • 歯みがきをしているのに歯ぐきから血が出る
  • 口の中がネバネバする
  • 歯石を取っているのに歯ぐきが腫れる

このようなお悩みがある場合、歯ぐきの中の歯石が関係していることがあります。

歯石には2種類あります

患者さまから、「歯石を取ったのに、まだ血が出たり腫れている感じがします」というご相談をいただくことがあります。

実は、歯石には2種類あります。

歯ぐきより上の歯石と歯ぐきの中の歯石の違い

歯ぐきより上の歯石(縁上歯石)

歯の表面に見える歯石です。

【特徴】

  • 白っぽい色
  • 比較的やわらかい
  • 通常のクリーニングで取れる

多くの方がイメージする歯石はこちらです。

歯ぐきの中の歯石(縁下歯石)

歯ぐきの中の歯周ポケットにできる歯石です。

【特徴】

  • 黒っぽい色
  • 非常に硬い
  • 外からは見えない
  • 歯ぐきの炎症が続く原因の一つになる

この歯石があると、歯ぐきの炎症が続き、歯周病の進行に関わることがあります。

歯ぐきの中の歯石が付着しているイメージ

歯周ポケット内の歯石に関する説明図

歯ぐきの中に歯石があるとどうなる?

歯ぐきの中に歯石があると、次のような症状が出ることがあります。

  • 歯ぐきの腫れ
  • 歯みがき時の出血
  • 口臭
  • 歯ぐきが下がる
  • 歯がぐらぐらする

歯周病は自覚症状が少ない病気のため、気づいたときには進行していることも少なくありません。進行すると、歯を失う原因になることもあります。

自分で取ることはできる?

歯ぐきの中の歯石は、ご自身で取ることは難しいと考えられます。

【理由】

  • 歯ぐきの奥にある
  • 非常に硬い
  • 専用の器具が必要になる

そのため、歯科医院では歯周ポケットの中の状態を確認し、必要に応じて専門的な処置を行います。

歯ぐきの腫れや出血が気になる方へ

歯ぐきの出血や腫れは、歯周病の初期サインであることが多い症状です。早めに検査やクリーニングを行うことで、歯ぐきの状態を改善できる場合もあります。

特に、

  • 歯みがきのたびに血が出る
  • 腫れが続いている
  • 歯石を取ってもすっきりしない
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきが下がってきたように感じる
  • 歯がぐらぐらする感じがある

このような症状がある場合は、一度確認することをおすすめします。

まとめ

歯ぐきの中の見えない歯石が、出血や腫れなどの原因になっていることがあります。見た目では分かりにくいため、「歯石は取っているのに治らない」「少し血が出るだけだから大丈夫」と思っていても、歯ぐきの中に原因が残っている場合があります。

ウケデンタルオフィスでは、お口の状態を確認したうえで、歯ぐきの中に原因があるのか、どのようなケアや治療が必要かを丁寧にご説明しています。気になる症状が続く場合は、悪化する前に一度ご相談ください。

次回のブログについて

次回は、「歯周病治療の内容(歯ぐきの中の歯石の取り方)」について、わかりやすくお話しします。

最後までご覧いただきありがとうございました。