根の中で折れてしまった器具を除去する「破折器具除去」について

こんにちは、井関です。

 

今回は根の中で折れてしまった器具を除去する「破折器具除去」について お話します。

 

破折器具は、論文によれば80~90%はそのままにしておいても問題が無いと あります。 しかし、やはり中には破折した器具を除去しないと治らない場合があります。

少し前までは、根の中に破折した器具があるとあきらめるしかなかったのですが、 現在はマイクロスコープという素晴らしい道具があります。 マイクロスコープを用いればほとんどの破折器具は除去が可能です。

「破折器具」はそんなに頻繁に遭遇するわけではないのですが、 先週からの1週間でなんとこのような症例に5つも遭遇しました。 ビックリです!!

そのうちの一つがこちらです。

 

 

破折器具除去前

 

 

破折器具除去後

 

 

無事、1回の治療で破折器具を除去できました。

患者様も、治療前はずーっと疼く感じがあったそうですが、 破折器具を除去して数日後には疼く感じは無くなりました。 歯科医師として、凄くうれしい瞬間です。

 

マイクロスコープってほんとに凄いですね。