歯科メインテナンス
歯科メインテナンスとは
皆さまは、歯のメインテナンス(メンテナンス)という言葉をご存知でしょうか。
歯科におけるメインテナンスとは、治療によって得られた健康な口腔内状況を維持することを目的として、歯周病や虫歯の再発を予防するための治療のことを指します。
口腔内のトラブルは治療が完了したからといって、再発しないとは言いきれません。
そのため、治療終了後も定期的なメインテナンスを行い、口腔内の清掃を行うことで、歯周病や虫歯の再発の予防を行います。
また、その他の口腔内トラブルを防ぐためにもメインテナンスが重要です。
メインテナンスの効果
歯周病治療後、口腔内の歯周病原菌は減少しておりますが、時間経過と共に口腔内状況も変化していきます。
日々、患者様自身で行っている歯磨きや、デンタルフロスのようなセルフケアは大変重要ではありますが、プロフェッショナルケアによって、セルフケアでは及ばない磨き残しや、噛み合わせの変化の確認を行い、適切な治療によって歯の喪失を防ぎ、健康的な口腔状況を維持することが可能です。
メインテナンスの項目
- 1.歯磨きのチェック
- 2.歯茎の状態チェック
- 3.歯周ポケットの深さチェック
- 4.噛み合わせチェック
- 5.その他、修復物や義歯の状態チェック
一般的には上記5項目をチェックし、症状に応じたメインテナンス治療を行います。
ウケデンタルのメインテナンスについて
当院ではメインテナンスを自費診療で行っています。
なぜ保険診療で行わないのでしょうか。
それは、「より良い歯科医療を患者様一人一人に合わせ、適切に提供したい」という思いからです。
保険診療だと処置内容や時間に制限がかかってしまい、最低限の治療のみで徹底的な治療が行えません。
予防として万全の処置を行い、結果的に長い目で見ても医療費の軽減につながるためのメインテナンスをご提供しております。
当院でのメインテナンスの特徴
歯を傷つけないように配慮した繊細な器具の使用
歯科医院でプロフェッショナルケアを行う場合であっても、歯を傷つけてしまうことがあります。
しかし、当院では傷がつきにくい器具を選択し、歯を守るよう配慮しております。
セラミックなどの自費診療で行った補綴物にはプラスチックの製品、インプラントにはチタンの器具を使用するなど、患者様の口腔状況に合わせて治療を行います。
時間をたっぷりかけた口腔衛生指導とプロフェッショナルケア
メインテナンスはたっぷり1時間いただいています。
そのなかで患者様がご自身でできるセルフケアを指導し、国家資格を保有した歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを行っています。
拡大鏡、マイクロスコープ、ペリオスコピー (内視鏡)を使用した、目で確認しながらの徹底的なケア
プロフェッショナルケアでは必ず拡大鏡、マイクロスコープ、ペリオスコピー (内視鏡)を使用し、処置を行っています。
歯科治療は細かい作業のため目視での治療になることが多いです。
しかし、当院では拡大鏡やマイクロスコープで処置を行い、細かい汚れまで的確に除去しています。
また、ペリオスコピーと呼ばれる内視鏡は、歯周ポケット内にカメラを入れて口腔内の状態を確認しながら治療が可能なため、より精密なケアのご提供ができます。
患者様一人一人に合った歯ブラシ、歯間ブラシなど口腔衛生用具のお渡し
ご自宅でも徹底的にセルフケアができるように患者様それぞれに合った歯ブラシや、歯間ブラシなどをご提案し、メインテナンス終了後にお渡ししています。
そのため、歯科医院で学んだことを、そのままご自宅で再現できます。
徹底した滅菌管理
当院では、消毒滅菌管理を徹底しています。
滅菌管理が守られなければ、HIV、HBV、HCV、ヘルペスなど、命にもかかわるような病気が院内から感染してしまう可能性があります。
こうした医療事故を起こさないためにも、当院では厳密な感染対策を行っています。
タービン、ハンドピースは患者様ごとに洗浄・注油・滅菌
読売新聞に歯科医院で使用する器具の、患者様ごとに減菌されている割合は3割強であるという記事が発表され、歯科医院の衛生管理が問題視されました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190527-OYT1T50255/
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170706-OYTET50013/
高価なタービンやハンドピースは使い回している医院が多くあります。
当院ではタービン、ハンドピース類は30本以上用意し、患者様ごとに洗浄・注油・滅菌を徹底し、毎回綺麗な状態で処置を受けていただけます。
ディスポーザブル製品の選択(紙トレー、紙コップ、紙エプロン、ヘッドレストカバー、排唾管、歯ブラシや歯間ブラシなど)
メインテナンス使用するほとんどの製品を、ディスポーザブル(使い捨て)にし、新しい器具を使用しています。
そのため、他の患者様からの歯周病菌や虫歯菌の感染などの危険はありません。
世界的に特許が取得されているAHPが配合されたワイプによるユニット清掃
世界的に特許が取得されているAHP(加速化過酸化水素)が配合されたワイプでユニット清掃を行っています。加速化過酸化水素とは、カナダのVIROX社の独自特許技術により開発された成分であり、従来の過酸化水素(オキシドール)の難点であった除菌スピードの遅さを加速度的に高め、かつ界面活性剤を含ませることにより洗浄能力も合わせ持つ除菌洗浄剤として開発されたものです。
徹底的な予備洗いと超音波洗浄、高圧オートクレーブの使用
ディスポーザブルにできない器具は徹底的な予備洗いと超音波洗浄、高圧オートクレーブを使用しています。
クラスBの滅菌機の導入
クラスBと呼ばれるヨーロッパ規格であるEN13060に準拠したプレポストバキューム式の滅菌機も導入しています。
クラスBは、滅菌前にチャンバー内で真空と蒸気の注入を交互に繰り返すことで、タービンなどのハンドピース内部の中腔パイプ内の残留空気を抜き、蒸気を細部まで行き渡らせ滅菌を行う機器です。
まずはご相談を
口腔内トラブルは全身疾患とも密接に関係しており、歯の残存数と医療費には相関があることが指摘されています。
定期的なメインテナンスと、セルフケアを合わせることによって、健康的な口腔状況を維持できます。
口腔内にお悩みのある方は、ぜひウケデンタルオフィスにご相談くださいませ。