内視鏡による切開しない歯周病治療
歯科用内視鏡「ペリオスコピーシステム」とは
- 国内でも導入の少ない最新技術
- 重度でも切開せずに治療が可能に
- 歯石などの取り残しリスクを低減
まだ国内でも導入数の少なく新しい医療機器である、歯科用内視鏡「ペリオスコピーシステム」は、歯周ポケット内を可視化することにより、歯肉の切開を行わずに、歯周病治療が可能な内視鏡です。
当院ではいち早く導入し、今まで以上に患者様の肉体的負担・精神的負担が少なく、精度の高い歯周病治療が可能になりました。
一般的な歯周病治療
歯周病治療では、スケーラーという器具で歯周ポケットの歯垢や歯石を除去します。
歯周病が進行して歯周ポケットが5mmを超えてくるとスケーラーが届きにくくなるため、歯茎を切開する「歯周外科手術」が必要となります。
歯周外科手術とは
歯周外科手術とは、中等度~重度の歯周病で行うことのある治療法です。
歯周病が進行すると、炎症が進んで歯周ポケットが深くなり、歯の根っこに歯周病原因菌が溜まったり、歯石が付着したりします。
通常、歯周ポケット内部は目視で確認できないうえ、歯周ポケットの奥までスケーラーが届きにくく、歯石や細菌の除去が不完全になってしまいます。
そこで、一般には歯茎を切り開いて歯根を露出させ、目視で確認しながら確実に除去するという歯周外科手術が行われます。
歯科用内視鏡「ペリオスコピーシステム」の特徴
「手探り治療」から、
「見える治療」への進化
従来は、外科手術によって歯茎を切開したり、手探りで歯石やバイオフィルム(細菌の塊)などの除去を行っていましたが、ペリオスコピーの導入により、手探りだった治療から、可視化し見える治療へ進化しました。
目視することができなかった、歯周ポケット内をモニターで確認しながら、細部まで丁寧に歯石などの除去が可能となったので、取り残しのリスクが大幅に低減されました。
そのため、治療後の回復も従来より早まり、患者様の身体への負担も軽減した歯周病治療を行うことが可能となりました。
直径わずか0.98mmの内視鏡
ペリオスコピーの特徴は直径わずか0.98mmの内視鏡です。患者様はペリオスコピーの細い管を口の中に入れるだけで、身体への負担もほとんどなく、治療中の画像も見えるので、治療の進行状況を目で確認いただくことができます。
歯周病内視鏡治療なら外科手術が不要!
重度歯周病は歯周ポケットの深い部分まで症状が進行しているため、歯茎を切り開く治療が必要な場合もありました。しかし、歯科用内視鏡の登場により、切開なしで治療できる可能性が広がりました。
「メスを使った外科手術はしたくない」「他の疾患が原因で外科手術ができない」といった方にも十分な治癒が期待できます。
一般的な歯周病治療と歯周病内視鏡治療の違い
一般的な 歯周病治療 (歯周外科手術) |
歯周病内視鏡治療 | |
---|---|---|
歯茎の切開 | あり | なし |
麻酔の必要性 | あり | なし |
術後の痛み・不快感 | あり。痛み止めを処方 | ほとんどなし |
縫合 | あり。術後1週間前後で抜糸 | 必要なし |
腫れ | 腫れることがある | なし |
通院回数 | 多い | 少ない |
治療の適応 | 喫煙者や、全身疾患のある方は手術できないことがある | 心臓弁異常を有する者、人工心臓装着者は主治医への相談が必要 |
医療広告ガイドライン薬機法に関する記載
ペリオスコーピーシステム(S)は、国内においては薬機法上の承認を受けておりません。
〈入手経路〉
株式会社デンタリード
〈国内の承認医薬品等の有無〉
現時点では、同一の効果を有する国内承認医療機器はございません。
〈諸外国における安全性等に係る情報〉
ペリオスコーピーシステム(S)は、歯科治療に伴う個別のリスク以外の重大な副作用の報告はありません。
当院では歯周病レーザー治療も行っています
東京の歯科ウケデンタルオフィスでは、「Oral Revive プログラム」という独自の歯周病治療プログラムで、多くの重度歯周病を治療してまいりました。
「Oral Revive プログラム」とはレーザーを使用した歯周病治療で、他院では抜歯を宣告されたような重度の歯周病も抜かずに治療することに成功してきました。