再発しにくい精密根管治療
根管治療とは

「脈を打つようにズキズキと続く痛みによって眠れない」
「温かいものが歯にしみる」
「食べ物を噛む度に歯が痛む」
このような歯のお悩みはありませんか?
もしかすると虫歯の菌が神経まで達しているのかもしれません。
神経まで菌が達してしまうと「根管治療」が必要になります。
根管治療が必要な症状とは?
神経に達した重度の虫歯


虫歯を放っておくと、歯の表面のエナメル質からその奥の象牙質へ、さらにその奥の神経へと進行してしまいます(C3)。ズキズキとした痛みがある場合は、虫歯が神経に達している可能性が高いでしょう。虫歯が神経まで達すると根管治療が必要になります。
さらに虫歯が進行すると、歯はほとんどなくなり、神経も壊死します。神経がないため一時的に痛みがなくなりますが、細菌が歯の根の尖端に達して膿ができると、再び痛みが生じます(C4)。
根尖性歯周炎
根尖性歯周炎とは、歯の根の周辺組織が炎症を起こしている症状のことです。
根尖性歯周炎の症状は、歯が浮くような感じ、噛むと響く、鈍痛、持続性の痛み、リンパ節の腫れ、歯茎の腫れ、診察時に歯を軽く叩くと強く痛む(打診痛がある)、歯の動揺、顔面の腫れなどが挙げられます。
根尖性歯周炎の原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 虫歯や歯周病が原因で神経が壊死し、歯の根が細菌感染する
- 歯に強い衝撃が加わったことがきっかけで神経が壊死し、歯の根が炎症を起こす
- 根管治療で細菌の取り残しがあり、再発する
3つ目の根管治療後の根尖性歯周炎は特に注意が必要です。一度根管治療をしたはずなのに痛みや腫れがある場合は、根尖性歯周炎の疑いがあります。
根管治療は再治療を繰り返すごとに成功率が下がります。そのため、一度目の治療で細菌を取りきることが重要です。
一般的な根管治療の流れ

細菌感染した歯の神経組織を除去

歯の神経が通っていた管(根管)を削りなおして、薬剤で根管内部を消毒

根管充填材を詰めて細菌の侵入・再感染を防ぐ

コアという土台にクラウンと呼ばれる歯の被せ物を装着
根管治療の国内成功率は45%以下
根管治療はごく一般的な歯科治療ですが、残念なことに日本での根管治療の成功率はとても低いものです。「60,000人の患者様の治療後のレントゲンを確認したところ、不完全な根管治療をされていた歯が55%であった」という報告があります。つまり、根管治療の成功率は45%以下ということになります。
実は、ここまで根管治療の成功率が低いのは日本の話で、海外での治療成功率は90%以上です。なぜ国内における成功率はここまで低いのでしょうか?それは、精密歯科機器の導入率の違いによるものです。
成功率の低い従来の根管治療
従来の根管治療では、歯の根の長さを測る計測機器、レントゲン写真、手の感覚による手探りで治療が行われてきました。しかし、手探りの治療では感染組織の確実な除去は困難です。
なぜなら、根管の形状や神経の本数は人それぞれ異なっており、枝分かれしていたり、根管同士が繋がっていたりと非常に複雑なため、肉眼では根管の細部まで確認することができないからです。
したがって、せっかく治療を行っても、根管の見落としや感染部分の取り残しが生じてしまうケースも少なくありませんでした。これが成功率の低さにつながっています。
成功率の高い「精密根管治療」の登場
CTやマイクロスコープといった精密歯科機器の登場により、根管治療の治療精度は大きく向上しました。根管の見落としや感染組織の取り残しといった従来の課題が大幅に改善されたのです。
機器が高額であることなどから、国内の歯科医院への導入率はまだ低いものの、マイクロスコープを使用した精密根管治療の成功率は高く、世界の根管治療専門医の間ではスタンダードになっています。ウケデンタルオフィスでもこれらの精密機器を完備。根管治療を成功に導くため世界基準の治療環境整備に努めています。
当院の「抜歯しない」「再発しにくい」精密根管治療

根管治療は難易度の高い治療と言われていますが、適切な環境・技術を用いた治療を施せば、症状を治すだけではなく、ほとんどの歯を「使える歯」として、より良い状態で長期的に残すことが可能です。
しかし、日本の歯科医療では良質な根管治療を提供できない問題が存在する事も事実です。
当院では症状を治すだけではなく、年齢を重ねても物をしっかり噛めるよう、機能性にも一切妥協をいたしません。それは抜歯をしないことがベストだと考えるからです。
長年培った技術とより良い治療環境で、全ての患者様の悩みを解決すべく、日々治療精度の向上に励んでおります。
患者様が歯科医院を自由に選べる今の時代だからこそ、治療方針に心から納得した選択をして頂ければ幸いです。
当院の精密根管治療の流れ
STEP1
精密検査
STEP2
無菌的処置(ラバーダム)
STEP3
細菌除去
STEP4
再感染予防
STEP1:CTスキャンによる精密検査

根管治療を成功させるためには、まずは根管内や顎の骨の状況を詳しく分析する必要があります。レントゲンでは2次元の平面的な情報しか得られませんが、CTを用いれば3次元の立体的な情報が得られ、様々な角度から口腔内の状況を確認することができます。
根管治療の成功率を左右する要素は様々ありますが、特に難症例において「見えない部分を立体的に把握する」CT検査の意義は極めて大きいと言えます。

CTスキャンでは、顔全体を360度から撮影します。大量の断面画像を元にコンピューターで3次元化して、様々な角度から分析します。
レントゲン撮影では確認できない、病変や歯の状態を内部の位置関係も含めて正確に確認する事が可能です。
STEP2:ラバーダムによる無菌的処置
ラバーダムとは

ラバーダムとは根管治療を行う歯を隔離するために用いるゴムのシートです。
根管治療後の再発を予防するには、根管内部の細菌を徹底的に除去した上で、充填剤で密封する必要があります。
ラバーダムにより治療を行う歯への細菌の侵入を防げるほか、根管治療の際に使用する薬液から粘膜を保護したり、治療に用いる器具の誤飲、誤嚥の防止にも役立ちます。
当院でも再発を予防するためにラバーダムを使用しています。治療中、少し息苦しいというデメリットはありますが、ラバーダムは精密根管治療には無くてはならないものです。
STEP3:マイクロスコープとニッケルチタンファイルを用いた細菌除去

マイクロスコープとは通常の8~20倍に拡大できる顕微鏡です。
マイクロスコープを導入していないクリニックでは、歯の根の長さを測る計測機器、レントゲン写真、手の感覚による手探りの感覚で細菌除去が行われています。
しかし、根管内部は湾曲していたり網状構造になっていたりと非常に複雑な構造をしており、目視では細かな部分まで確認することができません。マイクロスコープを使用すれば、目視とは異なり感染部分を見落とすこともないため、より正確な治療を行うことができます。
ニッケルチタンファイルを使用するメリット

ファイルとは根管内側の汚染された歯質の除去を行う治療器具です。ニッケルチタンファイルは、従来のステンレスファイルよりも非常にしなやかなため、歯の根の尖端付近まで根管治療が可能です。
更に、ニッケルチタンファイルを用いると、従来のステンレスファイル使用時よりも短時間で治療を終えることができます。
根管治療では、細菌の侵入や再感染を防ぐために根管充填材をすきまなく詰めることが重要です。そして、根管充填剤をすきまなく詰めるには、歯の根に十分な空洞を作り尖端まで貫通させる必要があります。ニッケルチタンファイルで細菌除去すると同時に歯の根の尖端までしっかり空洞を作ることにより、根尖まで根管充填できるようになりました。
STEP4:再感染予防(根管充填)
MTAセメント

根管内の感染物質を取り除いた後、洗浄・消毒を完了したら、最後に充填材で封鎖を行い、歯髄腔(神経を取り除いた空洞)に感染源が侵入しないようにする必要があります。
当院では、従来使用されていたガッタ・パーチャポイントだけでなく、症例に応じて、封鎖性・生体親和性に優れたMTAセメントと呼ばれる最新充填材を使用しております。
精密根管治療の料金
治療期間については症状により前後しますが、最短1日より対応いたします。
また、北海道から沖縄まで遠方からご来院される患者様も多数実績がございますので、お気軽にお問合せください。
全ての費用は事前に御見積をさせていただき明確にご提示いたします。
前歯 | ¥110,000 |
---|---|
小臼歯 | ¥132,000 |
大臼歯 | ¥154,000 |
医療費控除の対象となります
自費の治療費(審美を除く)は医療費控除の対象となり、所得税の確定申告時最高200万円を限度として年間所得から控除できます。
お支払い方法
治療費のお支払いには、現金だけではなくクレジットカードやデンタルローンもご利用いただけます。
医療費控除とお支払方法の詳細は料金ページをご覧ください。
医療広告ガイドライン薬機法に関する記載
プロルートMTAは、国内においては薬機法上の承認を受けておりません。
〈入手経路〉
ササキ株式会社から入手
〈国内の承認医薬品等の有無〉
現時点では、同一の効果を有する国内承認医療機器はございません。
〈諸外国における安全性等に係る情報〉
プロルートMTAは、歯科治療に伴う個別のリスク以外の重大な副作用の報告はありません。