歯根端切除を伴う根管治療症例

治療内容 歯根の先端が汚染されている等の問題がある場合に、根管治療を続けても経過が悪かったり、詰め物を除去できず根管治療自体が難しい際に、歯根の先端、もしくは先端周辺の嚢胞を切除します。
根管治療を伴う場合には、CTにて歯の根の状態を確認、マイクロスコープで実際の患部を確認したうえでニッケルチタンファイル、ラバーダム、MTAセメントなどを用いて治療を行います。
料金 前歯:¥110,000
小臼歯:¥132,000
大臼歯:¥154,000
リスク・
副作用
歯根端切除術を行っても症状が改善しないことがあります。その場合、再び歯根端切除を行う、もしくは抜歯になってしまう可能性があります。
MTAセメントを用いた治療の可否は歯の状態によります。

歯根端切除を伴う根管治療例①

K.Oさん(45歳女性/千葉県市川市 会社員)

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主訴

左上の歯茎が痛い
3回も治療したが、歯茎の腫れが引かない、ジンジンした感じが続く。


診断

左上第一小臼歯根尖性歯周炎、およびフェネストレーション


治療

H26年9月1日初診

レントゲンでははっきりとした原因はわかりませんでしたが、CTを取ってみると原因は明白でした。
フェネストレーションと言って、根の先が骨から出てしまっているのです。
神経を抜く前は、この状態で特に問題が無いのですが、神経を抜くと通常の根管治療ではほぼ治らず、歯根端切除術を行わないとまず治りません。 今回の症例では、CTを取った時にフェネストレーションが判明していましたが、歯根端切除だけで治るとは限りません。
まずは、マイクロスコープ下で根管内の感染物質除去とクリーニングを行い、基本となる根管治療をしました。しかし、やはり症状の改善は見られませんでしたので、根の先をわずか3ミリ程度切除しました。

H27年1月16日

セラミッククラウンを装着し、計6回で根管治療が終了しました
治療後には症状も落ち着きました。


赤丸で囲んでる付近に症状があり、ひどい時には目の付近まで腫れ上がってる感じがしたそうですが、口腔内には目立った症状はありません。

赤丸で囲んだ部分が原因であるにも関わらず、レントゲンでは異常をきたす所見はありません。

CTで見たときも悪い黒い影は見当たりません。 黄色の矢印は骨です。
しかし、赤の矢印の部分の根の先端は骨から少し出てるような感じがします。これだけでは、確定的な診断は出来ませんが、「フェネストレーション」の疑いはかなり強いです。

これが治療前の状態です。

まずは以前に詰めてある根管充填材を全て除去し徹底的に根管内をきれいにしMTAセメントで埋めなおします。通常はこれだけでほぼ治るのですが、全く治りませんでした。
ここで、もう根管内からの治療では治らないと判断し歯根端切除術をすることにしました。

歯根端切除術後です。根の先端が短くなっているのが分かると思います。

歯根端切除を伴う根管治療例②

T.Hさん(40歳男性/神奈川県小田原市)

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主訴

何年間も右上に違和感。歯茎も腫れて、膿も出ている。歯がグラグラもしている。
近医で抜歯と言われてが、絶対に抜歯はしたくない、なんとかしてほしい


診断

右上第二小臼歯、および右上第一大臼歯根尖性歯周炎


治療

H25年7月19日初診

マイクロスコープ下で根管治療を行い、感染物質の除去、クリーニングを行うも右上の歯茎の腫れは変わらず、根尖孔外の感染が疑われたので、歯根端切除術を前提としたMTAセメントでの根管充填を行いました。その後、歯根端切除術を行いました。
次の診察時には歯茎からの膿も無くなりました。

H26年3月14日

セラミッククラウンを装着して治療が終了しました。
治療終了後8カ月では明らかな骨の改善が見られます。


初診時

赤矢印の部分が骨が吸収しているところです。歯茎からは膿が出て、ずっと違和感を感じているとのことでした。

MTAセメントを詰めたところ

徹底的に根の中のクリーニングを繰り返しましたが、改善することはありませんでした。
ということで、歯根端切除を行うこととしました。
右のレントゲンは、歯根端切除術前に根の中の治療を終えて、MTAセメントを詰めたところです。

歯根端切除後
8ヶ月後

MTAセメントを詰めたところから歯根端切除術後を見ていただければ、根が短くなっているのが分かると思います。
歯根端切除後にはぽっかりと穴が開いてますが、その穴には人工骨など何も入れたりしません。
歯根端切除術を行った次の日には、歯茎からの膿が止まり、違和感も全くなくなりました。

歯根端切除を伴う根管治療例③

M.Iさん(49歳女性/東京都新宿区)

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主訴

右下奥歯を5年前に治療した直後から違和感。
2年前から膿が出ていて、近医を受診したところ、根にひびが入っているかもしれない。
ひびが入っていたら抜歯と言われた。昨年からは、歯茎から膿が出たり出なくなったりを繰り返している。
最近はしこりみたいになってきた。抜きたくないがどうにかならないか?


診断

右下第一大臼歯根尖性歯周炎


治療

H27年5月29日初診

マイクロスコープ下で、感染物質の除去とクリーニングを繰り返したところ、2回目の来院時には歯茎の腫れは無くなりました。しかし、近心根はかなり弯曲していて、本来の根管が見つかりません。そこでこれ以上の根管内からの治療は難しいと判断し、近心根のみ歯根端切除を選択しました。
歯根端切除術後は症状が改善し、その後セラミッククラウンを装着し、計7回の治療でH27年9月25日に治療が終了しました。


術前
根充後
歯根端切除後

歯根端切除を伴う根管治療例④

R.Tさん(47歳女性 千葉県浦安市 主婦)

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主訴

以前治療した歯が痛い


診断

左上第二小臼歯、右下第一大臼歯根尖性歯周炎

再根管治療をしても治る可能性は低そうであり、ファイバーポストが入れてあるので、除去するのが難しい。
またセラミッククラウンは最近入れたものなので、外すのはもったいない。


治療

H23年6月

右下第二大臼歯の歯根端切除を行いました。切除した部分にはファイバーポストがあったので、逆根管充填はしませんでした。
左上第二小臼歯の歯根端切除では、切除した部分に逆根管充填をMTAセメントで行いました。
6カ月後、骨の再生が認められ、どちらも良好な結果が得られています。


術前
術後1週間
術後6ヶ月間
術前
術後6ヶ月間

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