歯周病用語辞典

歯周病用語辞典

歯周病・歯槽膿漏で分からない単語がある。
そのような際は、こちらのページをお役立てください。

ア行

アクチノバチラスアクチノマイセテムコミタンス(アクチノバシラスアクチノマイセテムコミタンス)

口の中に存在する菌は300種類といわれており歯周病に関与するのは30種類と考えられている。その中でアクチノバチラスアクチノマイセテムコミタンスなどは重度の歯周病などに観察される

アタッチメントレベル

セメントエナメル境(CEJ)からポケット底部までの距離のこと

アタッチメントゲイン

セメントエナメル境(CEJ)からポケット底部までの距離が減少したこと

アタッチメントロス

セメントエナメル境(CEJ)からポケット底部までの距離が増加したこと

一次性咬合性外傷

健康な歯茎や歯に過度の力が加わった場合に起きる歯や歯茎の損傷。またその過度の力を外傷性咬合という

異常習癖

舌で歯を押し付ける、唇を吸うなどの癖によって歯周病が増悪する癖

運動性桿菌

歯周病に深く関与していると認識されている菌

エアースケーラー

圧縮空気を利用してチップの先端を微振動させ歯石を除去する器具。超音波スケーラーと比較して発熱がない、疼痛がない、歯の損傷が少ないが歯石除去の能率が悪い

塩化ベンザルコニウム

歯周外科手術の際、口唇、皮膚などを消毒する薬品

カ行

外傷性歯肉炎

主に強く歯磨きをしたり、過度に歯磨きをしたりすることにより起こる、歯茎の炎症

急性辺縁性歯周炎

慢性化した歯周病の歯が風邪などの体力の減退やなんらかの刺激により、痛み、腫れ、膿の排出などを起こす歯茎の病気。指などで横からその歯を叩くと痛みを感じることが多い

急性壊死性潰瘍性歯肉炎

過労、風邪などの体力の減退などにより、歯茎に強い痛み、腫れ、膿の排出などを起こす。加えて歯茎は白っぽくなり、それを指でも簡単に剥がせる状態になる歯茎の病気

菌体外多糖類

歯垢(いわゆる歯クソ)の80%は水分で、20%は有機質。その有機質の70%が細菌で、残りの30%が細菌が産生する毒素である「リポ多糖」と「菌体外多糖類」

クロルヘキシジン

うがい薬や歯周外科手術の際、口唇、皮膚などを消毒する薬品

固有歯槽骨

歯槽骨内壁、歯根膜繊維の付着する所

骨切除術

歯周病により形成された骨縁下ポケットを除去する、歯槽骨の連続性を獲得するために行われる外科手術

骨縁下ポケット

歯周病によるポケット形成が歯槽骨内に形成されたもので状態により1壁、2壁、3壁性骨欠損と呼ばれる

骨縁上ポケット

歯周病により歯槽骨が喪失し歯周ポケットが歯槽骨より上に形成された状態

根分岐部病変

奥歯は根が2~3本に分かれており、その分かれている股の部分に発生する歯槽膿漏

サ行

再評価

初期治療が終わった後、約2週間後にどのくらい歯肉などが健康な状態になったかを調べること。この結果により、次の段階の治療に移るかどうか診断をする

支持歯槽骨

歯を支えている骨。外側の硬い骨(皮質骨)と内側のやわらかい骨(海綿骨)とで出来ている

色素沈着

お茶(コーヒー、紅茶、ウーロン茶など)の茶渋、タバコのヤニが歯の表面にこびりつくこと

思春期性歯肉炎

思春期に、性ホルモンを主としたホルモン変化のちょっとしたきっかけで強い歯肉の炎症を起こすこと。女性に多いとされている

食片圧入

食物が歯と歯の間にはさまった状態。そのままにしておくと歯に横からの余計な力が加わったり、歯肉が必要以上に圧迫されてキズがついてしまったり、細菌が繁殖して歯肉が炎症を起こしたりすること

歯石

磨き残された歯垢=プラーク(細菌の塊)が唾液の中のカルシウム成分と混ざり合い、石灰化したもの。歯肉よりも上に着いているものは乳白色、歯肉に隠れるように歯の表面に着いているものは黒っぽい色をしているものが多い

歯石の病因性

歯石自体はあまり歯肉に影響はないが、構造上軽石のように小さな穴があり、そこが細菌の住みかになる。その細菌の出す毒素によって歯肉に炎症を起こす

歯肉クレーター

歯と歯の間を埋めるようにある三角形の歯肉がなくなり、ロート状に歯肉が陥没した状態

歯肉クレフト

歯の生え際のU字になっている歯肉が、歯槽膿漏、強すぎるブラッシング、不適合の冠、歯の位置異常によりY字やV字になってしまっている状態

歯周ポケット率

(歯肉溝)と呼ばれる[歯と歯茎の間の溝の深さ]が通常は3mm以下で、4mm以上ある場合は歯周病と判断する。この4mm以上の溝の深さがある歯肉溝が歯周ポケットと呼ばれている。
ポケット率とは歯周ポケットの数を全体の歯肉溝の数から割り出す数値のことで、歯周病の罹患率の把握が可能で、数値が高い程、歯周病が進行している

ポケット率=全部の歯肉溝の数(1本の歯につき6箇所 × 歯の本数)÷歯周ポケットの数

歯肉ポケット(仮性ポケット)

歯肉炎で起こる。磨き残した歯垢=プラーク(細菌の塊)などにより、歯肉が炎症を起こし腫れて嵩が増える為、歯と歯肉の間の溝が深くなる

歯周ポケット(真性ポケット)

歯肉炎が更に進み、歯肉だけではなく歯を支えている骨まで破壊し出来た歯と歯肉の間の深い溝。歯槽膿漏にみられる

歯肉切除手術

歯槽膿漏によって出来た歯周ポケットを浅くするために行う、歯肉を切り取る手術。この手術では、歯に付いている歯垢や歯石を取り除き歯の表面をスムーズな状態にすることもある

歯肉溝

歯と歯肉の間に元々ある生理的な溝。歯によって異なるが、深さは大体1㎜~2㎜前後

歯肉溝上皮

歯肉溝の歯肉

歯周ポケット測定器

くの字に曲がった細い棒に数ミリごとの刻みがある、歯周ポケットを測定する器具。3㎜刻みのものが多い

歯周ポケット掻爬

ポケットの内部にある炎症を起こした歯肉などを器具で掻き出してきれいにし、炎症が治まることによってポケットを浅くしようとする治療

歯根膜

歯と歯を支えている骨の間にあるクッションの役割を果たしている。食事の時に噛んで硬さややわらかさを感じるのは歯根膜があるため

若年性歯周炎

思春期前後に発症。歯周炎の炎症が起こるような要素があまりないにも関わらず、深い歯周ポケットが出来たり歯を支えている骨が歯周炎の様に吸収してしまう。女性に多く、左右対称に発現し奥から2番目(親知らずを除いた)や上下の前歯に初めに症状が現れ急速に進行する

スクラッビング法

ブラッシングの方法のひとつ

水平性骨吸収

慢性的な歯周炎の骨吸収。何本かの歯にわたり水平方向に骨がなくなってしまっていること

垂直骨吸収

1本単独の歯に見られることが多い。バランスの悪い咬みあわせで、1本だけ強くあたっていたりする歯に起こることが多い。縦方向に骨が吸収する

セメント質

歯の根っこを被う石灰化した組織

増殖性歯肉炎(肥大性歯肉炎)

歯肉炎があり口で呼吸するなどの要素が加わると、たまに著しく歯肉が増殖すること

タ行

ダイランチン性歯肉増殖症

てんかん治療薬を長く服用していることが原因で、歯肉が増殖する症状

デンタルフロス

歯と歯の間を掃除する糸。ワックスが付いて滑りやすくなっているものや、ミントなどの匂いが付いているものもある

糖尿病性歯肉炎

糖尿病の方は抵抗力が低下しているため、普通の歯肉炎でも急に炎症が進行することがある

ナ行

二次性咬合性外傷

歯周炎に罹っている歯やその歯の周りの組織は、通常の咬みあわせの力がかかっても外傷を生じることがあり、それは二次性咬合性外傷と呼ばれている

ハ行

パーフェクトぺリオ

野口歯科医学研究所が2005年に開発した口腔機能水。 「HclO(次亜塩素酸)とNaHCO3(炭酸水素ナトリウム)が含まれた電解水により、短時間で虫歯菌や歯周病菌の周囲にあるバイオフィルムを破壊し、細菌を破裂させ溶菌する」とされる。
2010年5月現在、パーフェクトペリオは薬事法の申請が必要な医療機器に該当するため、販売中止となっている。
日本歯周病学会は、「歯周治療への応用については科学的根拠が十分とはいえず安全性や有効性について学術的な場で十分な討議が行われた後に臨床に応用されるべき」と見解を述べている

BOP率

BOPとはBleeding On Probingの略。
BOPの検査は、プローブと呼ばれる先端に目盛りがついた探針を歯周ポケットの底部に挿入し出血の有無によって、歯周ポケット底部の炎症を確認します。
歯周ポケットが3mm以下であっても出血がある場合は、歯周病が進行している可能性がある。数値が高い程、歯周病の進行が考えられる

BOP率=歯肉溝の数(1本の歯につき6箇所 × 症状が認められる箇所)÷ 歯の本数のパーセンテージ

肥大性歯肉炎

歯茎が増大した状態。清掃状態が悪い、薬物の服用などによって起こる

フラップ手術

中等度以上に進行した歯周病に対して行う手術。歯茎を切開し歯石などを除去し、歯の根に磨きをかける

プラークコントロール

歯垢が歯に付着することを抑制するために食事指導、ブラッシング指導、専門家による(歯科医院での)清掃を行うこと

プラーク中の細菌

プラーク、歯垢は同じ意味。プラークの80%は水分で20%は細菌とそれが生み出す毒素。消毒薬によるうがいやジェット水流での除去は効果はないとされる

付着歯肉

歯茎の種類で硬く弾性があり、歯を保護するような役目。重度の歯周病に罹患した場合、これが喪失していることがある。付着歯肉の移植手術も存在する

辺縁歯肉

付着歯肉の上に位置し歯肉溝の外側にあたる

マ行

慢性辺縁性歯周炎

歯茎の腫れ、出血、排膿、歯が動く、口臭がするなどの症状があり、原因は歯石の中の細菌による。治療は歯石の除去

メラニン沈着

歯茎の黒ずみで主に前歯に見られる。審美的に問題となる場合がある

ヤ行

遊離歯肉

辺縁歯肉と同義

ラ行

リポ多糖

歯垢中の細菌の産生する毒素

ルートプレーニング

深い歯周ポケット内にある歯垢や歯石を機械的に除去して、歯の根っこの表面をスムーズにし再び歯垢や歯石が付きにくくすること

ローリング法

ブラッシングの方法のひとつ

まずは初診カウンセリングへ

当院はカウンセリング後に治療計画へご同意いただいてはじめて治療を開始します。
初めての方でも安心していただけるように30分から60分の長めのカウンセリング時間を設けておりますので、ご不安・ご不明な点についてまずはお気軽にご相談ください。

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